クリスマスケーキが少子化を止める?

26歳で私は結婚することになりました。
当時は「クリスマスケーキ」と言われてました。その意味ですが、女性をクリスマスケーキとなぞらえます。クリスマスケーキは25日で半額になるので24歳までには嫁に行け、と言われていたのです。いまなら「女性蔑視だ、差別だ」っていわれそうですね。

最短でも大学卒業が22歳ですから、独身生活を謳歌する時間は短かったです。なんせ、30歳で初産は丸高(母子手帳に○で囲まれた「高」が押される、つまり丸高になるので、20代でさっさと出産しろと言われてました。
なぜ、丸高になるかというと、どうしてもお産が危険になるし、わずかですがダウン症の赤ちゃんが生まれる確率が高くなると言われていたのです。

理由は簡単!

卵子も老化するからです。精子もそうだと思います。
少子化が叫ばれていますが、結婚適齢期なんていう言葉は学校でも教えません。
教員時代に中学校の家庭科の授業を参観したことがあります。
LGBTの方々の人権のことは教えますが、男女が結婚して子育てを楽しむ、そのためには妊娠出産の適齢期があるという教育はなされていないのです。だから、ものすごい高学歴の方が、40歳過ぎて「そろそろ子どもが欲しいです」とかって言われたりします。ご存じではないのです。
有名人が40歳過ぎて赤ちゃん産みました、ともてはやします。
でも、できれば20代の方が、母子ともに負担が少ないのです。
でも、そういう教育はなされませんし、マスコミも伝えません。
今、思えば「クリスマスケーキ」の中に、先輩たちの「子孫繁栄」の思いがあったのではないか?と思います。
今の時代であれば、義務教育の時に、結婚も含めた性教育、自分のライフプランを考える授業が必要ではないか、と思います。そして、出産には適齢期があることも、社会的な常識にする必要があります。
そうすれば、女性が妊娠するときに職場で、嫌な思いをせずに、心から「おめでとう」と言ってもらえると思います。

私は結婚する時、高学年を受け持っていました。
家庭訪問で保護者から言われたのは

「先生、今年は産まんでください」

という言葉でした。
今も、女性たちは職場でそういう言葉を投げかけられているのではないか?と思っています。

出産や育児が楽しめる社会に
出産や育児を心から喜べる社会に
これ以上、少子化が進まないように…
心から願っています。

70年前年間270万人だった新生児数、直近で77万人です。
50年持つでしょうか?
ものすごく心配しています。

7代先の日本人を生き残らせましょう!

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